空き家清掃業者に依頼できる業務は?自分での清掃との違いや業者の費用相場を解説!

空き家清掃業者は「日常清掃」と「定期清掃」で選び分けることで負担や費用を軽減することが可能です。
空き家清掃業者を上手に利用して適切に維持管理できるよう、費用相場や選び方も解説します。
空き家の日常清掃におすすめの「ご近所ワーク」も紹介します。

親から受け継いだアパートを自主管理している大家ライター。大手通信会社直営の部署にて勤務し、インターネット設備関連に詳しい。インターネット関連また家業のアパート経営から不動産関連の記事を多く執筆。
目次
管理する空き家の清掃について、「空き家の清掃は自分でするか清掃業者に依頼するか」「優良な空き家清掃業者の費用相場はどのくらいか」と悩む人も多いでしょう。
空き家は放置すると劣化が進み、経済的な損失や近隣住民とのトラブルに発展する恐れがあります。
本記事では空き家清掃業者に依頼できる業務を「日常清掃」と「定期清掃」に分けて解説し、それぞれのおすすめ業者を紹介します。
空き家清掃業者の選び方やコストを抑えるコツも解説しますので、空き家の維持管理にぜひお役立てください。
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空き家清掃業者に依頼できる業務
空き家清掃業者は業務を「日常清掃」と「定期清掃」に分けて依頼するのがおすすめです。
それぞれの特徴や依頼可能な業務を押さえることで、無駄な手間やコストを省いたり、無用のトラブルを避けたりできます。
空き家掃除で依頼できる「日常清掃」と「定期清掃」の業務を具体的に見てみましょう。
日常清掃:草むしりや掃き掃除など頻繁に行う清掃
日常清掃とは、毎日または頻繁に行う掃除のことです。
自宅やオフィスなどであれば玄関の掃き掃除、床の掃除機がけなど、利用頻度が高い場所をこまめな清掃できれいに保つイメージです。
空き家の場合は草むしりや掃き掃除など、室内の清潔や外観を保つための清掃がこれにあたります。
特別な道具や薬品、専門的な技術は必要としないものの、1ヶ月に数回程度行うことで劣化を抑え、外観や室内をきれいな状態で維持できます。
空き家の草むしりをどこに依頼するかお悩みの方は、「草むしりのおすすめ業者6選!相場と費用・料金の抑え方」の記事を参考にしてください。
定期清掃:換気や排水管のメンテナンスなど年に数回行う清掃
定期清掃とは、2~3ヶ月に1回などの頻度で、日常清掃では落としきれない汚れを落とす清掃のことです。
一般的にはエアコン洗浄や高所のガラス清掃、床のワックスがけなどが定期清掃に含まれます。
空き家の定期清掃では、室内の換気や排水管のメンテナンスなどが重要です。
住む人がいないと湿気が溜まってカビが発生しやすく、排水管から下水の臭いが上がってくることもあります。
定期清掃は、空き家の劣化や環境悪化の原因となる湿気や悪臭を防ぐのに効果的です。
清掃業者にはどんな定期清掃をいくらで頼めるか、詳しく知りたい方は「定期清掃と日常清掃は違う?内容や料金相場、おすすめの業者を紹介」の記事をご覧ください。
空き家清掃業者の利用と自分で清掃の2つの違い
本章では、空き家掃除を自分で行う場合と清掃業者を利用する場合の違いを2つ解説します。
空き家掃除を自分で行うか清掃業者に依頼するか迷っている方は、比較によって自分に合う方法を選びやすくなるでしょう。
業者なら作業時間を確保する必要がない
空き家清掃業者の利用によって、膨大な作業時間や労力を減らせます。
空き家掃除では、一年を通して作業が発生します。
特に、梅雨から夏にかけてはカビ対策や雑草対策が、秋から冬にかけては落ち葉掃除が欠かせません。天候に左右される作業も多いため、自分で掃除する場合はスケジュール調整にも時間を要します。
作業時間の確保で悩んでいる方は、空き家清掃業者の利用がおすすめです。
業者ならプロの知識・技術・道具で徹底した清掃が可能
空き家の清掃をプロの業者に任せると、徹底した掃除で住居をよい状態で維持することが可能です。
自分で掃除をした場合、カビや悪臭などの原因を見過ごしたり、徹底的に除去できなかったりすることもあります。
表面的にはきれいでも、劣化が進んで資産価値が低下することもあるため注意が必要です。
その点、空き家に関する知識や清掃技術を持つ業者であれば、ノウハウとプロ仕様の道具を活用してカビや悪臭を元から断つことができます。
徹底した掃除は空き家の老朽化防止にも効果があるため、美観とともに資産価値の維持にもつながります。
空き家清掃業者の利用が適しているケース
空き家を所有しており以下に当てはまる場合は、空き家清掃業者の利用がおすすめです。
それぞれのケースについて、具体的に見てみましょう。
空き家を定期的に清掃する時間がない・体力的に難しい場合
空き家を自分で掃除する時間が取れない場合は、空き家清掃業者の利用が適しています。また、時間はあっても体力的に作業が厳しい場合も、業者の利用がおすすめです。
空き家の清掃作業の中でも、草むしりや落ち葉清掃などは膝や腰に負担がかかります。
また、炎天下や寒い屋外で体調を崩す恐れもあるため注意が必要です。
庭の清掃やメンテナンスは時期によっては重労働になるため、無理をせず、空き家清掃業者を利用しましょう。
落ち葉の掃除を気軽に頼める清掃業者については「落ち葉清掃におすすめの業者3選!自身で清掃するコツも解説」の記事からご覧ください。
遠方にある空き家のメンテナンスをしたい場合
遠方に所有している空き家のメンテナンスにも、空き家清掃業者の利用が適しています。
自分で掃除できる状態や規模であっても、交通費や移動にかかる負担を考えると、業者の利用がおすすめです。
サービスの利用に費用はかかりますが、遠方から移動して自分で掃除するよりも低コストで済むケースもあります。
次に紹介する「空き家清掃業者の費用相場」で試算してみてください。
全国にサービスを展開している空き家清掃業者であれば、依頼もしやすいでしょう。
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空き家清掃業者の費用相場
一般的に、空き家清掃業者の費用相場は間取りで決まります。以下は空き家(戸建て)の清掃料金の目安です。
部屋の間取り | 費用相場 |
2DK〜2LDK | 60,000円〜 |
3DK〜3LDK | 75,000円〜 |
4LDK〜 | 100,000円〜 |
※税込
※ご近所ワーク調べ
なお、戸建ては上下階の移動が発生したり窓ガラスが多かったりすることから、同じ間取りのアパートやマンションの空室清掃よりも費用が高くなる傾向があります。
また、業者や依頼の内容によっても費用は変動するため、複数社から見積もりをとって確認しましょう。
キッチンやトイレなど、空き家の部屋別に費用相場が知りたい方は、「空室清掃の料金相場はいくら?おすすめの委託先3選を現役大家が紹介」の記事からご確認ください。
空き家を放置する3つのリスク
空き家を掃除せずに放置した場合、さまざまなリスクが発生する恐れがあります。
空家の所有者やオーナーが押さえておきべき主なリスクは以下の3つです。
それぞれのリスクの内容について押さえておきましょう。
空き家の資産価値が低下する
空き家は定期的な換気や修繕を行う人がいないため、一般的な住宅よりも劣化が早く進みます。
一見きれいに見えても、湿気や雨漏り・害虫などによって建材が傷んでいることもあるため、注意が必要です。
劣化した空き家は資産価値が下がるため、想定よりも大幅に売却価格が低く見積もられるケースがあります。
空き家の清掃を業者に依頼すると費用はかかるものの、長期的に見ると劣化による住宅の資産価値低下を防ぐのに有効です。
近隣住民とのトラブルが起きる
定期的な空き家清掃は、近隣住民との良好な関係を築くためにも必要です。
空き家を放置するとねずみや害虫の発生や不法侵入の発生など、衛生面や防犯面で周囲に悪影響を及ぼします。
その結果、近隣住民とのトラブルに発展するケースがあるため注意と配慮が必要です。
空き家は災害にも弱く、老朽化した空き家や伸びすぎた庭木が倒壊すると、安全面での問題も生じます。
空き家の倒壊や瓦の飛散などで近隣住民がけがをしたり何らかの損害を受けた場合、所有者に損害を賠償する責任が生じることも押さえておきましょう。
参考:民法第七百十七条 土地の工作物等の占有者及び所有者の責任 |e-Gov法令検索
行政からの指導やペナルティを科される
国や自治体は空き家対策を急務としているため、「特定空家」や「管理不全空家」と認定されると指導やペナルティを科されるリスクがあります。
「特定空家」とは、適切な管理が行き届いていないため「放置すれば倒壊などの危険がある」「衛生上、有害となる」「著しく景観を損なっている」状態と判断された建物のことです。
参考:空家等対策の推進に関する特別措置法|e-Gov法令検索
2023年の法改正ではさらに、放置すると特定空家になる恐れがある「管理不全空家」という区分が新設されました。
空家は所有しているだけで固定資産税がかかるうえ、特定空家や管理不全空家に認定されると税制上の特例措置が受けられず、場合によっては固定資産税が6倍になることもあります。
参考:空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律 概要|国土交通省
老朽化した空き家を放置すると、経済的に大きな損失につながる可能性があることも押さえておきましょう。
おすすめの空き家清掃業者2選
おすすめの空き家清掃業者を「日常清掃」と「定期清掃」に分けて紹介します。
それぞれの空き家清掃の特徴や、依頼するメリットを見てみましょう。
日常清掃:ご近所ワーク
引用元:ご近所ワーク
空き家の日常清掃は、掃除が得意な主婦ワーカーに気軽に頼めるご近所ワークがおすすめです。
空き家の室内清掃や草むしり・落ち葉掃除も頼めます。
空き家の簡易清掃であれば、通風や通水なども含めて1件あたり1,400円とリーズナブルです。
草むしりは、45L袋1枚分で1,000円で済みます。(※料金はすべて税別)
ご近所ワークに低価格で日常清掃を依頼すれば、空き家の劣化対策にもなるため、定期清掃の範囲や回数・コストも抑えられるでしょう。
対応エリアは全国のため、遠方の空き家でも所在地近くのワーカーを手配できます。
詳細な料金表や近隣エリアで対応可能なワーカー数などは、こちらからご確認ください。
\清掃費用を今より安く依頼できる/
定期清掃:ダスキン
空き家の定期清掃には、ダスキンの空家点検サービスがおすすめです。
室内の簡易清掃や通水・通風に加え、建物の外周や駐車場、玄関やフェンスなど外構や庭木の状態、落書き・不法投棄の有無も確認してもらえます。
価格は月に1度の一軒家プランで14,000円(税抜)~です。
より重点的な空き家清掃が必要な場合は、追加で「お部屋の全てお掃除サービス」「害虫獣駆除サービス」「空き家の庭のお手入れ」も依頼できます。
空き家清掃業者に関するよくある質問
ここからは、空き家清掃業者に関するよくある質問とその回答を2つ紹介します。
優良で、ニーズに応えてくれる空き家清掃業者を選ぶ参考にしてください。
Q:空き家清掃業者には不用品処分も依頼できる?
A:不用品処分に対応する空き家清掃業者であれば依頼できます。
一般的な清掃と異なり、空き家の場合は大量の不用品が出たり遺品整理が必要なケースもよくあります。その場合は、不用品処分も一緒に依頼できる空き家清掃業者を選ぶのがおすすめです。
不用品の回収処分に対応しているかどうかは、空き家清掃業者のホームページで確認したり、電話やメールなどで問い合わせたりするとよいでしょう。
まだ使えるものであれば買い取ってもらえるケースもあります。査定を希望する場合は、不用品の買い取りに対応しているかどうかも事前に確認しましょう。
Q:空き家清掃業者の選び方は?
A:優良な空き家清掃業者は「ホームページの記載内容」「口コミ」「問い合わせ対応」「見積もり」などをチェックして見極めましょう。
ホームページの情報が少ない場合は、品質が低い業者や悪徳業者の可能性があります。特に、料金設定が不明瞭な場合は、後で高額な追加費用を請求されるケースもあるため注意が必要です。
サービスやスタッフの対応の質は、口コミや評判を検索すると確認できます。問い合わせへの対応が誠実かどうかもチェックします。
料金については複数社から見積もりを取る「相見積もり」を行い、比べてみましょう。
優良業者の見積もりは業務内容ごとの価格が記載されており、問い合わせにも明確に対応できます。
まとめ:空き家清掃業者の利用で空き家の劣化を防止しましょう
負担の大きい空き家の清掃は、日常清掃と定期清掃に分けて空き家清掃業者に依頼するのがおすすめです。
・日常清掃:草むしりや掃き掃除など頻繁に行う清掃 ・定期清掃:換気や排水管のメンテナンスなど年に数回行う清掃 |
プロによる徹底した掃除により、以下のような空き家特有のリスクも未然に防げます。
・空き家の資産価値が低下する ・近隣住民とのトラブルが起きる ・行政からの指導やペナルティを科される |
空き家の日常清掃なら、近隣の主婦ワーカーに依頼できる「ご近所ワーク」がおすすめです。
室内の簡易清掃は1件1,400円から、草むしりは45L袋1枚分で1,000円からと、低価格で空き家の衛生や美観を維持できます。(※金額はすべて税別)
ご近所ワークに依頼可能な仕事内容や料金を詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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